ご家族で使われている、大小様々な食器。中でも平皿は、お祖母さまから譲り受けたお品だそうです。
永年使用される中で縁が欠けてしまった、愛着のあるお皿。お子さま達が独立し食卓に並べる食器も減りましたが、定期的に帰省されるお子さまを迎える為、手放さずそのまま使い続けていたそうです。
こちらの湯呑は、お客さまの親御さまからお預かりしたお品。シックな白と黒の湯呑はお母さまが、鮮やかな黄緑の湯呑は、他界されたお父さまが使われていました。昔ご夫婦で訪れた料理店で、開店記念の品としていただいたそうです。
あちこち欠けた縁から、湯呑を回して欠けた部分を避けながら、ご夫婦でお茶を楽しんでいた様子が目に浮かびます。
縁が欠けても、愛着から使い続けていた食器達。けれど、欠けた部分を避けて使ううちに他の部分が更に欠け、お困りのご様子でした。
欠けた部分を直し、今後も心地よく使いたいと、MUNIに修理のご相談をいただきました。
漆と金粉を使う「金継ぎ」で、欠けた部分を修理した食器達。欠けた部分に金色が入る事で、独特の存在感が生まれました。
今後もご家族皆さまで、金継ぎの食器達と共に、新たな想い出を紡いでいただきたいです。
私たちは、人生を彩る“ものがたりメーカー”です。
家具は使う人によって、唯一無二のものがたりを持ちます。
お客さまが想い出と家具を、大切に、ずっと傍に置いていられるように―
そんな想いで日々家具に向き合っています。
興味を持っていただけたなら、ぜひお店にも遊びに来てください。