ご結婚の際に購入された、桐の飾り棚。朱色の箇所は漆で仕上げられ、前面には螺鈿細工と蒔絵が入っています。経年変化で朱漆や桐の砥粉仕上げの味わいが深まった、とても品のあるお品です。
斑点のように広がる点は、実は“シミ”。家具と共に成長したお子さまが、元気が相まってジュースなどの飛沫がかかり、シミになってしまったそうです。毎日暮らしを共にするからこそ、避けられない家具の汚れ。急いで拭き取ってもなかなかシミが取れず、随分とお困りの様子でした。
「シミを綺麗にしたい。けれど、朱漆や桐の部分は味わい深いのでそのまま残したい」
今ある家具の風合いを残したクリーニング。MUNIならではの、難易度の高いシミ取りのご依頼をいただきました。
綺麗にしたいけど、今の風合いも変えたくない。愛着があるからこその葛藤だと思います。お客さまが抱える様々なお悩みに、真摯に向き合い、寄り添っていきたいです。
【経年の味わいを残して】
私たちは、人生を彩る“ものがたりメーカー”です。
家具は使う人によって、唯一無二のものがたりを持ちます。
お客さまが想い出と家具を、大切に、ずっと傍に置いていられるように―
そんな想いで日々家具に向き合っています。
興味を持っていただけたなら、ぜひお店にも遊びに来てください。