ご実家で眠っていた、ご祖父母さまの桐船箪笥。親御さまが亡くなり、ご実家を整理中に出会ったお品です。
永年使われ、そして永らく眠っていた船箪笥。塗装の劣化や汚れはもちろん、扉や金具もいくつか紛失していました。割れ落ちた引き出しの前板も、「いつか直そう」と、先代や先々代がそっと引き出しに保管していたのかもしれません。
ご実家に眠る家具の内、桐箪笥や座卓など、残したい品を選ばれたお客さま。まずはこちらの船箪笥を修理したいと、MUNIに家具修理のご相談をいただきました。
今回の修理では、あえて綺麗にしすぎず『ヴィンテージ感』を大切に仕上げています。古き良き佇まいを残しながら、今後も末永くお使いいただけるよう、箪笥本体から金具まで丁寧に仕上げました。
先々代から受け継いだ桐船箪笥。これからはお客さまと共に、新たな想い出を紡いでいただきたいです。
私たちは、人生を彩る“ものがたりメーカー”です。
家具は使う人によって、唯一無二のものがたりを持ちます。
お客さまが想い出と家具を、大切に、ずっと傍に置いていられるように―
そんな想いで日々家具に向き合っています。
興味を持っていただけたなら、ぜひお店にも遊びに来てください。